なばなんのブログ

何気ない日々を綴ります。

この世界の片隅に

日本のみならず中国、韓国にもに大旋風を巻き起こしたアニメ映画「君の名は」…
…に少々押され気味だったが、レビューは高評価。長いこと気にはなっていた。
涙をしっかり吸い取ってくれるタオル地のハンカチをスタンバイして、いざ
(`・ω・´)

意外にもタオルハンカチの使用は1~2回、軽く押さえただけ。うるうるっとはきたが、落下はせず。年のせいかすっかり涙腺がもろくなったなばなんにしてこの程度なら、泣かせる映画ではなかった。

観ている人のあらゆる感覚・感情を揺り動かしながら、未来を考えさせる映画だと思う。
素直に当時の日本人の、芯の強さに根ざした優しさを教えられた。

放送大学「日本の近現代('15)」教材の一説をを思い出した。

1940年(S15)、政府は「部落会町内会等整備要綱」を整備した。

  • 「隣保団結の精神」に基づいて地域の共同性を図ること
  • 国民道徳・宗教心を育成し、それに基づく精神的団結を図ること
  • 国策を国民に浸透させ、国政全般が円滑に運用されるよう上意下達の機関たること
  • 国民生活の単位として、配給・供出など国民生活の安定を図ること

さらに、部落会の下部組織として、十戸内外の「隣保班」(隣組)を組織して、定期的に集会することも決められた。(中略) 隣保班を結成する際に、 (中略) 政治、経済、思想・生活すべてにわたって協同することを求めたものであった。 

 
戦時中の「町内会、隣組」は配給(=食)、防空(=安全)という国民の生命維持を担う組織だった。もちろん、それらを構成する「家」も。何度も繰り返される空襲の中、自制し、お互いを思いやり、一致団結することで生き抜いていた。

そんな時代を、18歳で呉に嫁いだ女の子の目を通して描かれている。
老若男女、国籍を問わず一人でも多くの人に観てもらいたい。立場によって様々な見方があるだろう。

 

【追記】10:05 最優秀アニメ作品賞、おめでとうございます! \(^o^)/

<日本アカデミー賞>最優秀アニメ作品賞は『この世界の片隅に』 『君の名は。』抑えての栄冠!(クランクイン!) - goo ニュース